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NBAコミッショナーのアダム・シルバーが試合時間の短縮を示唆する発言をしたことが、バスケットボール界に大きな波紋を広げている。シルバー氏は、現行の1クオーター12分を10分に短縮する案について検討していることを明かした。
この提案の背景には、NBAが直面するいくつかの課題がある。第一に、選手の負担軽減だ。NBAは82試合に及ぶ長いレギュラーシーズンを抱えており、疲労やケガのリスクが常に懸念されている。試合時間を短縮することで、選手の身体的負担を軽減し、パフォーマンスの質を維持できる可能性がある。
さらに、視聴者の興味を引きつけるための工夫も必要だとされている。現代の視聴者は、短時間で集中できるコンテンツを好む傾向にあり、試合を約2時間程度に抑えることで視聴率向上が期待されている。また、国際的な統一性の確保も考慮されている。NBAは主要なバスケットボールリーグの中で唯一48分制を採用しており、他のリーグや国際大会とフォーマットが異なることが課題となっている。
提案に対しては賛否が分かれている。支持派は、試合時間の短縮が選手の健康管理を促進し、より高いパフォーマンスやエキサイティングな試合展開につながると主張。一方、反対派は、48分制がNBAの伝統や独自性を象徴しているとして、安易な変更には慎重な姿勢を見せている。
リーグ | クオーター数 | 各クオーターの時間 | 合計プレー時間 |
NBA | 4 | 12分 | 48分 |
FIBA (国際バスケットボール連盟) | 4 | 10分 | 40分 |
NCAA (全米大学体育協会) | ハーフ2回 | 20分 | 40分 |
WNBA (女子NBA) | 4 | 10分 | 40分 |
ヨーロッパのリーグ | 4 | 10分 | 40分 |
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