第2次岸田改造内閣が発足 安倍元首相の死により、派閥力学はどのように変化したのか 統一教会との接点は? 相変わらず少ない女性閣僚

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 第2次岸田改造内閣が10日午後、皇居での認証式を経て発足した。岸田文雄首相は改造後、会見し、年末に向けた課題として防衛力の強化を挙げ、

 必要となる防衛力の検討、予算規模の把握、財源の確保を一体的かつ強力に進める。

西日本新聞、8月11日付朝刊

とし、政府内の議論を確実に進めることを強調。また改造内閣の名称を、新型コロナウイルス対策や米中の対立を例に、有事に対する、

 政策断行内閣だ。

西日本新聞、8月11日付朝刊

とする。

 内閣の改造は、当初、参院選の直後に行われるとされ、次に参院選の間は、「秋のいつもの時期」に行われる予定であったという1

 ただ、安倍晋三元首相の殺害にともない、

・旧統一教会問題による内閣支持率低下
・派閥力学(パワーバランス)の変化を反映
・「国葬」実施まで引きずる「国葬」問題
・東京五輪をめぐる受託収賄容疑報道
・「民間人閣僚」の速やかな解消
・統一地方選挙に向けての役職決めの必要

などの理由から、この時期に行わたされる。

 ただ、共同通信が改造内閣発足を受け10日と11日に実施した全国緊急世論調査によると、岸田内閣の支持率は54.1%と昨年の政権発足から最低となった7月30日と31日の前回調査から3.1ポイント増の微減となった。

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安倍元首相の殺害により、自民党の派閥力学はどのように変化したのか


 安倍晋三元首相の死により、自民党の派閥力学は大きく変化。まず派閥としえて安倍派の力は小さくなる2

 さらに「自民党主流派」として岸田政権を支えてきた麻生、岸田、茂木派の”三頭政治”が力を増す可能性もある。

 一方で、安倍派への同情から二階派と菅グループなどの”非主流派”が安倍の政治理念を引き継き、全面的に世論に訴えるようになれば、党内は、”分断”が進む可能性も。

 読売新聞オンライン3は、自民党各派閥の改造後の閣僚数の変化と主な声をまとめている。それによると、

安倍派(97人) 4人→4人 「要求していた5枠が取れず、文部科学相も失った」

茂木派(54人) 4人→3人 「重要ポストは取れた。まあまあだ」

麻生派(50人) 3人→4人 「ポストは増えたが、派閥の要望が1人しか通っていない」

岸田派(43人) 3人→3人 「岸田首相に任せている。ポストが増えていないが、仕方ない」

二階派(43人) 2人→2人 「派閥の要望は1人しか通らず、うれしさも中ぐらいだ」

森山派(7人)  0人→0人 「党四役が取れたので十分だ」

との声があった。

統一教会との接点、4人 一方、萩生田政調会長は”ズブズブ”


 内閣改造により、留任・新任の少なくとも4人の閣僚が旧統一教会側へ会費を支払うなどの接点があったことがわかった(東京新聞、8月11日付朝刊)。4閣僚が、記者会見などで明らかに。

 教団側とのかかわりがすでに判明していた7人の閣僚は改造により交代していた。

 4人の閣僚のうち、留任となった山際大志郎経済再生担当相は、

 関連団体イベントへの出席と会費支出が確認された。

東京新聞、8月11日付朝刊

とし、

 私自身が直接首相に説明してはいない。

東京新聞、8月11日付朝刊

とする。

 加藤勝信厚生労働相は、2014年と16年に関連団体に「会費」として合計3万円を支出していた。寺田稔総務相は、2018年、旧統一教会系の政治団体である「国際勝共連合」に会合参加費2万円を支払っていた。

 西村明宏環境相は、教団との関係が指摘された会合に出席したことがあると、記者団に語る。

 一方、党三役である政調会長に抜擢された萩生田光一氏は、2014年10月に旧統一教会が東京の八王子市芸術文化会館大ホールで開かれた「祝福原理大復興会」というイベントに、当時自民党総裁特別補佐であった萩生田氏が出席、来賓挨拶を行っていた。

  旧閣僚である山口環境相は、旧統一教会系のイベントに祝電を打って、

「頼まれれば誰にでも打つ」

と開き直ったが、萩生田氏は直にイベントに出席していた。

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少ない女性閣僚は相変わらず 世界平均を下回る

 少ない女性閣僚の数も相変わらず。19の閣僚ポストのうち、女性は経済安全保障担当大臣に高市早苗氏(61)と、文部科学大臣の永岡桂子氏(68)の2名だけだった。

 2021年11月に発足した第2次岸田内閣では当初、デジタル担当大臣の牧島かれん氏(45)、少子化担当大臣の野田聖子氏(61)、ワクチン担当兼五輪担当大臣の堀内詔子氏(56)の3人がいたが、堀内氏は閣僚数の減少にともない、今年3月末に退任。これで、岸田改造内閣の女性の割合は、10.5%となった。

 世界経済フォーラム(WEF)が7月に発表した、男女格差の大きさを国別に比較する「グローバル・ジェンダーギャップ・レポート2022」によると、閣僚職における女性の割合は世界平均でも、2006年から2022年のあいだに、9.9%から16%へとほぼ倍増4

 2022年の時点で女性閣僚の割合が高かったのは、ニカラグア(58.8%)、ベルギー(57.1%)、スウェーデン(57.1%)だった。

 一方、政府は10日、改造内閣後の発足後初となる閣議を開き、首相の臨時代理第2位に高市氏を指定した5。第1位は松野官房長官が務める。

 臨時代理は、首相が亡くなったときや、病気、海外への出張時など不在時に、職務を代行するため、あらかじめ指定されるもの。

  1. 大濱崎卓真、「岸田内閣改造、8月に前倒しになった6つの理由」Yahoo!ニュース、2022年8月6日、https://news.yahoo.co.jp/byline/oohamazakitakuma/20220806-00309030 
  2. 集英社オンライン「安倍元首相死去で加速する「安倍派縮小」と「自民党の分断」」Yahoo!ニュース、2022年7月9日、https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe147e4d4d5a30fa981e6c5bfc7d97f9060132b?page=3 
  3. 読売新聞オンライン「茂木派「まあまあ」・安倍派は「文科」取れず…即戦力起用で各派とも「満額回答」とならず」2022年8月11日、https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220810-OYT1T50463/?utm_source=pocket_mylist 
  4. chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2022.pdf
  5. FNNプライムオンライン「高市氏が「第2位」 改造内閣の「首相臨時代理」順位が決定」Yahoo!ニュース、2022年8月10日、https://news.yahoo.co.jp/articles/ccf450cc6ab657a662a3e6f4ce81cc765a04f275
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