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9月29日、自民党総裁選挙が行われ、決選投票により岸田文雄氏が新総裁に選出された。ただし、自民党のある大物議員によれば、いまだ岸田氏は「仮免許」状態とのこと。秋に行われる総選挙の勝利により、初めて「本免許」を受け取れるというのだ。
いづれにしろ、今後首相となるであろう岸田氏には、しかし3つのジンクスが待ち受けている。
一つ目は、「長期政権後、次の首相は短命。しかもそれが最低2代続く」ということ。たとえば1980日続いた小泉純一郎政権の直後、安倍晋三氏(366日)、福田康夫氏(365日)、麻生太郎氏(358日)と、3代続けて短命政権が続いた。
1806日続いた中曽根内閣後も、後を引き継いだ竹下登(576日)、宇野宗佑氏(69日)、海部俊樹氏(818日)ともって2年半前後。
二つ目のジンクスは、「早稲田の呪い」。早稲田大学卒業者首相も短命だという。石橋堪山氏(65日)、竹下登氏、海部俊樹氏、小渕恵三氏(616日)、森喜朗氏(387日)、福田康夫氏(365日)、野田佳彦氏(482日)と、こちらも2年2か月が限度。
最後、三つ目のジンクスは、「平成以降、外務大臣を経験した首相も短命」。こちらは、宇野宗佑氏、宮澤喜一氏(644日)、羽田孜氏(64日)、小渕恵三氏(616日)、麻生太郎氏が当てはまる。
この三つのジンクスが、すべて岸田氏に当てはまるのだ。
ただし、岸田新葬祭の誕生によって、一時は甘利氏が脱落して2A(安倍、麻生)と呼ばれた三人のAたちが再び自民党内で影響力を増し、3Aが復活した。
さらに総裁選において議員票を河野太郎よりも上回った高市早苗氏の今後のキーパーソンとなるだろう。たとえ岸田首相が短命で終わったとしても、ポスト岸田の一番手は高市が躍り出たといっても良いだろう。